2009年6月29日月曜日

混濁の末の穏やかな清澄


 タオ(道)の修道者。それは、さわやかな、「老子」第15章が語る人物。意訳を交えて、その印象は次のようになる。

 『穏やかで、静かな人がいる。にこやかにこちらの話を聞いている。飾りのないその言葉はは真を貫いている。清冽な決断。その発想法は混濁の末に得たものだろうか。濁った水がやがて澄んでくるように。そして、誰もがその人を慕う。ネットワークは氷が解ける滑らかさで拡がる。油断なく、いつの間にか動いて、何か新しいものを生み出している』

 具体的に幾人かの顔が想い浮かぶ。教えをいただいた恩師、先輩、上司…。読者諸賢はいかがだろうか。



◇清・濁
 きよらかなことと、にごれること。 『老子』第15章より。

◇書
 草書で簡潔に。濃淡をまじえた。

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